
慶應連合三田会大会開催にあたって
この度卒業40年を迎え連合三田会発足60年目の大会の実行委員長を仰せつかることになりました。
長期化した新型コロナウイルスパンデミックにより、近年は大会中止またオンライン開催と初めての経験を余儀なくされてまいりました。しかし、連合三田会大会は年に一度の塾員のための大ホームカミングデイであることを主旨と考え、本年は何としても日吉キャンパスにてリアル開催を目指すことにいたします。
もちろん現段階では予測のつかない社会情勢であるゆえに、以前と同じスタイルに戻せるかは未定です。しかし、幸いなことに昨年度の実行委員会の皆さんがデジタルプラットホームを構築されました。私たちは世を先導する者たらんという建学の精神に倣い、新しいスタイルを模索してまいります。
リアルとデジタルを融合させたハイブリッド大会です。
すなわち、地方や海外からも参加しやすい環境を整えながら、懐かしいキャンパスに集う。そして、旧友と杯を酌み交わすお馴染みの光景も共有できるよう、環境の変化に対応した新しい形の連合三田会大会に進化させることに挑戦するのです。
折しも本年度は連合三田会発足から60年目を記念する大会でもあり、新たな運営方法を導入する良い機会だと思います。未来のためにも、どのように環境が変化しようとも連合三田会大会が開催できるためのインフラ整備が大会の意義ではないでしょうか。
新たに生まれ変わった記念館のお披露目も含めて、秋の青空の下、精いっぱいのホスピタリティーでおもてなしをさせていただきます。
“つながろう、いま。つなげよう、未来。”を大会スローガンに、実行委員一同日吉に集う皆さまの笑顔にお会いできることを楽しみにしています。
濱野 有 実行委員長(1982年 商学部卒)

ハイブリッド大会の実現を目指して
2022年の連合三田会大会の実行本部長という身に余る大役を拝命し、その責任の重さと使命の大きさに身の引き締まる思いがしております。
「社中協力」「人間交際」という言葉に代表される福澤先生の理念、代々の先輩方が長きにわたってその理念を体現し、培われた校風。これらを象徴する存在が、伝統の連合三田会大会だと考えます。
残念なことに、2020年の大会は準備半ばで中止を決断せざるを得ませんでした。昨年は、対面での活動が大きく制限される中での史上初の試み、「オンライン中心の大会」が大成功を収めました。
そして今年。秋の社会状況がどうなっているのか今の時点では不明ですが、私たちは「ふたたびつながる」ことを目指し、リアルでの開催を前提に、かつ昨年の大会の礎となったデジミタという財産を活用したハイブリッド大会として準備をすすめています。
昨年3月に行われた大学の卒業式にあわせ新たな年度三田会が結成されました。そこで登壇された年度代表の方の言葉を以下に一部引用いたします。「私たちには、三田会という共通の『故郷』があります。同期や、塾員の先輩方との新たな出会い、時に励まし合い、時に切磋琢磨し、そうしたつながりの中で改めて、慶應義塾社中の素晴らしさを感じることができると信じています」
今年はぜひ会場にお越しください。多くの方に新しい日吉記念館を見ていただき、懐かしい仲間とともに存分に楽しんでいただけるよう、ホームカミングデーの原点に立ち返って企画します。あわせて遠方の方にもオンラインで参加していただけるよう計画を練ります。この新しい形の大会の開催を通じて、私たちが享受し、かつ誇りとしてきた「三田会の社会的価値」をしっかりと示し、将来を担う世代につなげてまいります。
多くの方にご賛同いただき、力をあわせて、大会の準備をしていきたく思います。
皆さまのご指導、ご協力のほど、心よりお願い申し上げます。
山本 憲央 実行本部長(1992年 経済学部卒)