慶應義塾で医学を学んだ私たちがめざすものは、人々の健康であり幸福ーウェルビーイングーです。病気を直し、苦痛を癒すことはもちろんですが、これからは、既存の医学や医療の概念を超えて、医学が果たす役割はもっと広くなるでしょう。「つなぐ」をキーワードに、現在の、そしてみらいの多様な医学を著名なお二人に語っていただきます。
一人目の講師、宮田裕章さんは、LINEを使った厚労省の新型コロナウィルス感染症全国調査を実施するなど、今やわが国のヘルスデータサイエンスの第一人者です。颯爽と革ジャンを羽織りながら、一つ一つのデータをつないで得た新たなエビデンスを明快に解説する姿をテレビでご覧になった方も多いのではないでしょうか。データをつなぐことで、多様な社会をいかにみていくか、ご自身のビジョンである一人ひとりが輝く共鳴する社会をいかにつくるかを語っていただけると思います。
二人目は、宇宙飛行士の向井千秋さんです。慶應医学部を卒業後、心臓外科医として活躍中に日本人初の、そしてアジア女性初の宇宙飛行士として二度の宇宙飛行をおこない、宇宙飛行中に医学に関する実験にもチャレンジされました。現在も宇宙での衣食住はじめ、地球上の日常を宇宙生活へつなげるスペース・コロニーなど新たなサイエンスを開拓し研究をつづけていらっしゃいます。夢を持ちつづけ、より高いビジョンを持つことで壮大な宇宙スケールの研究にもつながることを我々に教えて頂けると思います。乞うご期待!
●開催時間 14時00分~15時20分
●開催場所 藤原洋記念ホール(協生館)
●来場人数 上限250名
●司会 福永興壱(1994年医学部卒)
佐藤梨那(2017年法学部政治学科卒・日本テレビアナウンサー)